なにかおかしい

普段公文書を扱っているからか、書類をチェックしていて引っ掛かりを覚えることがあります。「なにか気になる」と。気になる程度なのでパッと分かるような原因ではないのですが、注意深く見ていくと、あるいは、ある瞬間に閃くことがあります。「直感は正しい」と言うように、だいたい気になった事柄には理由があります。

今日も、自分で書類を作りながらそのような瞬間がありました。会計システムで2枚の会計書類を出力して、事務所に持ち帰って計算書等と一緒に綴じて決裁用に体裁を整えようとしたときに、書類上の日付が引っ掛かってきました。(元々会計書類は、役務の契約をして、役務を提供してもらった後にお支払いをする過程を書面化したものなので、それに沿って記載していく必要があります。)

私は自分を俯瞰視するために、時系列をイメージするときには何となくアニメの小人さんが書類を作る姿をイメージしているみたいなのですが(笑)、小人さんが最初に私が考えた時系列とは別のストーリーを描き、総務に確認すると、今回はそちらが適切でした(笑)。

「小人さんって・・・(笑)」ですよね。ただ、自分の仕事が正しいと盲信すると、書類のチェック(浄書・校合)時に間違いに気が付けなくなるため、常に私は自分のエゴを突き放して書類と向き合います。自分の成果物を常に疑うとでも言いましょうか(笑)。そうすることで、「正しいかどうか」のみならず「その場に適切かどうか」も見えてきます。

書類にとどまらず、現場などでもそうです。20代のある時期から「理由は判らないけれどこうである」、同じく「理由は判らないけれどこれは違う」と思うことが少しずつ増えてきました。最初は理由を尋ねられて答えられないためにかなり不便な思いをしましたが、後から確固たる理由があると気付くことが多かったので、自分の勘(直感?)を信じることが出来るようになってきました。

今は色々な情報がありすぎて、自分の考えが見えにくくなることが多い時世かもしれません。こんな時こそ「分かる、でもなんだかしっくりこない」ような小さな引っ掛かりを大切にしていきたいですよね。内面から出る自分らしさの発芽かもしれませんから。

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