ほっこり

　ほっこりしたいときは、心に優しい少し甘い物が欲しくなります。

　最近移動や考える事が多く草臥れていたのか、今朝は早起きして朝食を摂った後に眠ってしまいました。眼が覚めたのは夕方４時。疲れが体に刺さるものだったのでしょう。体の自然な反応に、よく持ち主（わたくし）のコンディションを知覚してくれる敏感なカラダと褒めたくなります（笑）

　日曜日だったので、近所の長等商店街の「茶菓 山川」さんに伺いました。白味噌の「福雑煮」をあがった後に、お抹茶と和菓子を戴きました。器が金接ぎを施されているもので、器を大切に扱われるご亭主の心意気とともに温かみを感じます。ゆったりと過ごす雨の午後、ゆるゆると体に溜まったものが解け落ちていきます。

　ご亭主の山川さんは、長年滋賀の老舗和菓子メーカー『叶匠寿庵』で商品開発部長等を務められた後、50歳を機にご自分の道を極めようと独立されました。茶の師範や書を嗜まれるのみならず、ご自分で無農薬で小豆の栽培も為さっています。本日いただいたお菓子の中の粒餡は山川さんご自身が育てられた希少なもの。滋養たっぷりです。自然の恵みをいただきながら、近くにこのような場があることに改めて感謝させていただきました。