初日

 昨日、オペラへの招待「魔笛」の初日が明けました。今年度に入ってからびわ湖ホールでは初めてのオペラ公演。今回から、客席数50%も解除しました。やっと少しずつ劇場の日常が戻ってきました。

 稽古は万全のコロナ対策をして行われました。劇場リハーサルが始まってからも、歌手はマスクを付けたまま。マスクを外すことが許されたのは、ゲネラルプローベという、本番前日に行われる、オーケストラ伴奏で歌うリハーサルからです。ある歌手の方は「マスクを外して歌うよろこび」をご自分のSNSでもお書きになっていました。歌手の皆様のよろこびが観客の皆様にも充分に伝わったことと思います。楽屋エリアの中継音(エアモニ)越しにも、伸びやかな歌声に胸が熱くなる思いでした。

 びわ湖ホールの「オペラへの招待」は中ホールで行われる自主制作公演で、作品によってはレパートリー化して何度も再演されます。「魔笛」はびわ湖ホールでは2作目で、過去にも今回と同じ中村敬一さんの演出で長らく「魔笛」を公演してきました。出演はびわ湖ホールの専属声楽アンサンブル(ソリスト歌手の集団)をメインに組まれることが多いのですが、今回は、前作「魔笛」時代に声楽アンサンブルとして所属したOB、OGの歌い手が、再度集っています。外部でソリストとして活躍するようになった方々の里帰りのようで、この10年の時間の重みに感慨を覚えます。

 今日も、間もなく素敵な時間がやってきます。今日のお客様にも素敵な時間が訪れますように。また、明日・明後日(30,31日)の公演は、配信も行います。もしご興味持っていただる方は、ぜひご覧いただければと思います。

コメントを残す